井上尚弥は「マスタークラス」 3人とスパーしたスティーブン・ナバーロが中谷潤人、バム戦を語る

井上尚弥とスティーブン・ナバーロ|井上vs中谷・バム戦を語る 海外インタビュー翻訳

井上尚弥選手、中谷潤人選手、そしてジェシー“バム”ロドリゲス選手。

現在、軽量級を代表する3選手と実際にスパーリングを経験しているスーパーフライ級のスティーブン・ナバーロ選手が、井上選手について興味深い見解を語りました。

ナバーロ選手はインタビューの中で、井上選手と中谷選手の一戦を振り返り、試合前には中谷選手の勝利を予想していたことを告白。

それでも実際の井上選手のパフォーマンスについては「マスタークラスだった」と高く評価しています。

さらに、将来的なビッグマッチとして注目される井上選手とバム・ロドリゲス選手の対戦についても、「今」と「同じ体重だった場合」という異なる条件から自身の予想を明かしました。

ナバーロ「中谷が勝つと思っていた」

ナバーロ選手は以前、井上選手と中谷選手の両方とスパーリングを経験していることから、両者が対戦した場合の勝敗について質問を受けていました。

しかし当時は、どちらが勝つと思っているのか明言することを避けていたといいます。

今回、改めてそのことを聞かれると、ナバーロ選手は試合前の本音を明かしました。

「正直に言えば、俺が考えていたのは井上じゃなかった。中谷が勝つと思っていたんだ」

実際にリング上で両者と拳を交えてきたナバーロ選手は、特に中谷選手の能力を高く評価していたようです。

「2人ともリングで経験しているけど、俺は中谷を少し高く評価している。彼には多くのスキルがあると思っている」

ただし、実際の試合で見せた井上選手のパフォーマンスについては素直に称賛しました。

井上尚弥は「使うべき武器を分かっていた」

ナバーロ選手が特に評価したのが、井上選手の試合運びです。

「井上は素晴らしい試合をした。どの武器を使うべきなのかを正確に分かっていた」

その“武器”として挙げたのが、ジャブ、ワンツー、そしてフェイントでした。

「使ったのはジャブとワンツー、それにたくさんのフェイントだ。あれはマスタークラスだった。見ていてすごく良かった」

派手な攻撃を次々と繰り出すのではなく、必要な武器を選択しながら試合を組み立てた点を高く評価しています。

インタビュアーから「井上は中谷が予想していた以上に我慢強く戦ったのではないか」と聞かれると、ナバーロ選手は中谷選手側にも改善できるポイントがあったと分析しました。

「中谷はリーチの優位性に少し自信を持ちすぎた」

ナバーロ選手が指摘したのは、中谷選手の足の使い方です。

「俺の意見では、リーチのアドバンテージに少し自信を持ちすぎた部分があったと思う。少し足が止まりすぎていた」

ナバーロ選手は、これまで中谷選手がもっと積極的にフットワークを使う姿を見てきたといいます。

「中谷がもっと足を使うところを俺は見ている。もし再戦があるなら、彼は修正してくると思う」

そのため、再戦が実現した場合についても、依然として中谷選手に期待しているようです。

「もしまたあの試合が行われるなら、中谷が勝つと思っている」

一方で、初戦における井上選手のジャブやフェイントの使い方については改めて高く評価しており、単純に中谷選手の出来が悪かったという見方ではありません。

井上尚弥vsバム「今やるべきではない」

話題はその後、井上選手とバム・ロドリゲス選手の対戦へ移りました。

ナバーロ選手はバム選手とも過去に何度もスパーリングを経験しています。

その経験を踏まえて井上vsバムについて聞かれると、まず現在の両者がそのまま対戦することには慎重な意見を示しました。

「素晴らしい試合だし、実現するべき試合だと思う。でも今じゃない」

理由として挙げたのがフィジカル面の差です。

「バムはもう少し成長する必要がある。正直に言えば、フィジカルの差が大きすぎる。現時点では井上はバムにとって強すぎると思う」

現在の条件で試合が組まれるのであれば、ナバーロ選手は井上選手を支持しています。

「今この試合が組まれるという現実の話なら、最後に手を上げられるのは井上だと思う」

「2年後なら結果は変わる可能性がある」

ただし、ナバーロ選手は将来的にも同じ予想になるとは考えていません。

「2年後の話なら、結果は違ってくると思う」

バム選手が今後さらに身体を作り、上の階級に適応していけば、両者の条件は変わってくるという見方です。

さらにインタビュアーから、

「もしキャッチウェイトなどで、2人が同じ体重だったとしたら?」

と聞かれると、ナバーロ選手の答えは変わりました。

「それならバムが勝つと思う」

現在の井上選手が持つフィジカル面でのアドバンテージを取り除き、純粋にスキルやスピード、テクニックなどを比較した場合には、バム選手を支持するということです。

「でも今、実際に試合が組まれるなら井上の手が上がると思う。それが現実だ」

ナバーロ選手は両者について「どちらも素晴らしい選手で、リングの外でも素晴らしい人たち」と話した上で、自身の考えを率直に説明しています。

バムとは8〜10ラウンドのスパーも経験

ナバーロ選手によると、バム選手とのスパーリングはサニー・エドワーズ戦に向けたキャンプなどで行われたといいます。

当時は週末ごとにリバーサイドまで足を運び、複数回にわたって拳を交えていました。

「8〜10ラウンドくらいやっていたと思う。本当に良いスパーだった」

バム選手との練習は、ナバーロ選手自身にとっても大きな経験になったようです。

「正直、自信にもなった。自分がどのレベルにいるのかを知ることができた」

一方で、父親から調子に乗らないよう注意されることもあったと振り返っています。

それでも世界トップクラスのバム選手と長いラウンドを共有した経験について、「非現実的なような経験だった」と感謝を示しました。

3人と拳を交えたナバーロが見た井上尚弥

井上選手、中谷選手、バム選手。

3人全員と実際にリングを共有しているナバーロ選手の評価は、それぞれの特徴を比較する上でも興味深いものです。

試合前には中谷選手の勝利を予想していたものの、実際に井上選手が見せた戦いについては「マスタークラス」と絶賛。

一方で、中谷選手についてもフットワークなどを修正すれば再戦では結果を変えられる可能性があると見ています。

そしてバム選手との対戦については、現時点ではフィジカル差から井上選手を支持しながらも、同じ体重という条件ならバム選手を選びました。

単純に「誰が一番強いか」という評価ではなく、体格、戦術、試合時期によって答えが変わるというのが、実際に3人と拳を交えたナバーロ選手の見方でした。

Yasu Boxing Instituteでは、YouTubeでも海外インタビューの翻訳動画を投稿しています。

チャンネルはこちら: https://www.youtube.com/@YasuBoxingInstitute-fe2yx

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